スペインからのお便り

このサイトでは、オリエントの星さんより送っていただいたスペイン現地情報を掲載させてもらっています。オリエントの星さんありがとうございます!
スペインからのお便りコラム

アメリカとスペインの国民性の違い

 日本人は特に海外に出て色々と学びたがり結構なのですが、ここでアメリカ人も含めて、国民性の違いを語って見たいと思います。スペイン人は殆どの場合、海外に行ってみたいとかという好奇心や希望すらなく、「家族といればここが世界で最高」と信じて疑っていないようです。

 何年か前にドイツのハイデルベルクに研修に行かせた主人の部下達(スペイン人)は、こんな素晴らしいところへは初めてだと感激していました。しかし、その部下達をイタリアに行かせた時は、基地の半分の人事を巻き込んで顰蹙と反感を買い、忘れることの出来ないブラックリストの思い出となりました。

 この後、このことをけろりと忘れて、又研修に行きたいといってきたのには、主人は呆気に摂られていました。自分達の行動の如何や何の責任も考えていない、よく言えば子どものような単純な行動に、いまさらながら驚きの連続です。

 このことを含めて、基地のアメリカ人達からは「スペイン男は家族愛に絡まれた腑抜けだ」という見識が一般的です。またスペイン女性と結婚した男性は、最終的にここでの永住を余儀なくされます。それも大半は両親が亡くなるまでで、その後は子供達の近くへ住むことを希望し始めます。自分達でやっていくという意志は余りなく、親の次は子供にと、誰かに頼ろうとする傾向が強く観られます。ただ、子供たちがそれを歓迎するのか、負担に感じるのかは判りません。

 家族との別れが出来ないスペインの女性達の考え方には、今更ながら吃驚するものがあります。逆に私と主人はここに居る間に、全ヨーロッパを旅行して廻ることを目標にしているので、私達が実家に毎年帰国や電話連絡をしない薄情さに驚いています。

 一方これほどではなくても、アメリカ人も又毎年のように帰国したがります。これは単に父母達の希望ばかりではなく、彼等達も又ホームシックになるようです。ホーム・スイートホームでしょうか?

 彼等アメリカ人もアメリカが最強の国とばかりに、その風俗習慣を他国で押し付ける傾向が見られます。確かに英語は世界共通語ではありますが、ヨーロッパ大陸には英語圏は一カ国もなく、離れ小島のイギリスのみです。当然海を渡れば異なった文化圏が当たり前ですが、ここでも自国と同じような考えから抜けられず、「アメリカでは・・」を連発します。

 それに、服装の極端な簡素化さが問題にもなって、軽視されています。困ったことに本人達がこれに気づきもしないことです。例を挙げると、ロンドンのハロッズでは、入店を断れたことも有ります。

 過去3回ほどリアドロ本社に、工場見学を兼ねて食事に招待されたことがあります。これはツアーとして希望者が2泊3日のホテル代のみを負担し、交通費はリアドロ社が負担してくれるというものでした。バレンシアまで8時間という長いバス旅行でしたが、工場の見学は陶器が好きな私にはとても楽しいものでした。

 ここで私達を待っていたのは、スーツをバッチリ着こなしたおしゃれな従業員でした。これに反してアメリカ人のTシャツとサンダル履きは、慣れているとはいえ、彼等を驚かしたようでした。司令官の奥さんですらバックパックに7分丈のパンツとサンダルといういでたちで、ワンピースを着ていったのは私だけでした。これが世界中から顰蹙を持たれる原因となっています。

 お気づきだと思いますが、ヨーロッパでは店舗に入るとき、視線が眼の次に靴に行くのを痛いほど感じます。靴の状態その他で、その人の階級と人柄を判断するそうです。まさに足元を観られると言うことでしょうか?特にパリではそれが顕著でした。そのため、ちょっと上等のお店に行く時は、靴を持参し履き替えるようにしています。

 赴任後、海外にある基地では相違点を知って貰うため研修を受けさせます。ここで、大まかな知識を得るのですが、基地内の住宅に住み、アメリカ人とのみ交際していては、殆どの場合何も得ずに帰国することになります。中には基地の外に出たことのない人もいます。その点、日本人は行く先々で概して評判が良く、正直と信用されているのを見るのは嬉しい限りです。日本では・・、とかく言う私も又、同じ穴の狢でしょうか?

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