家を捜していたとき、多くの古い家(築20年以上)にキッチンの横に部屋とトイレが付いているのに気づきました。これは以前いた住み込みのお手伝いさん専用でした。お手伝いさんなんて、いまの先進国ではとても贅沢で、おいそれとは雇えませんが、スペインでは、今でも通いなら時給5-6ユーロで可能です。特に6ユーロとなると地元ではちょっと値が張りますが、アメリカ人の家庭なら大丈夫とばかりに志願してきます。
このお手伝いさんに週1回来て貰い、3時間くらいかけて掃除を箒で掃き、モップ掛けをしてくれるところが大半です。うちの大家さんの所は毎日で、ホテル並です。この時代に箒を使用しているところは結構多くて、吃驚しましたが、確かに3時間かけて時間稼ぎをすることが出来ます。私の知り合いでもかなりの人が雇っていましたが、問題もかなり多いと聞きました。
一人は地元の仲良し看護婦のラリーです。彼女は共働きなので、朝出勤前に来て貰い、幼稚園前の息子のベビーシッターも兼ねてという契約だったそうです。ところが、彼女達が出勤した後は、長電話で過ごすことが多く、電話代が200ユーロと吃驚するような請求が来たそうです。しかも、ベッドカバーはなくなるし・・、ということでとうとう首にしたそうです。
主人が首を言い渡した後、かのお手伝いさんは腹いせにラリーのハンドバッグの中から、お財布を盗み取って出て行ったそうです。これに気づいた時すぐに警察に走ったそうですが、警察に「目撃者は?」と聞かれ、夫婦で名乗ったのに、「家族以外でなければ目撃者にはならない」と押し問答されたそうです。かくして泣き寝入りとなり、カードや身分証明書の再発行手続きに手間取ったと話してくれました。
クリスティーナのお手伝いさんは長年働いていて、私も会ったことがありますが、感じの良い人でした。「留守にしても安心して任せられる」と彼女は言っていました。
看護婦の資格を持っているのに、コネがないために就職できず、お手伝いとして働いている人を雇った日本人の話です。二人で仕事をしたいと、彼女はある日友達を連れてきたそうです。これなら3時間のところを2時間以内で終えてくれそうと承諾をしたそうですが、いつも通り3時間かけてしゃべりながら(これがスペイン人の悪い癖です)仕事をして、二人分の給料を払ってくれと言われたそうです。この話しを聞いた彼女の夫が、電話で首を言い渡したそうです。
こういう話を聞くと、ちょっと考えてしまいます。それでお手伝いさんは雇っていません。
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